アービトラージというのは、もともとは金融取引での用語ですが、ブックメーカーでの用語としても用いられています。
和訳すると裁定取引となるのですが、これでは何のことか全く分かりませんので、意味を説明します。要は、どちらに転んでも儲けが出るというやり方です。
一般的に、同じ試合であっても、オッズはブックメーカーによって異なることがあるのは知っているでしょう。いま、AチームとBチームの試合の賭けが行われているとします、そして二つのブックメーカーSとTがあったとします。
ここで、AチームのオッズをSとTで比較したとき、SのほうがTより高かったとします。ということはBチームのオッズはTのほうよりSが高いということでもあります。
この場合、その差の大きさによっては、Sに対してAが勝つ方に賭けるとともに、Tに対してはBが勝つ方に賭けることで、結果がどちらに転んでも、配当は元手を上回るようにできるのです。これをアービトラージと呼びます。